【番外編】ロックダウンから1年になりました。



さて今週の日曜日28日で、セブでロックダウンが始まってから一年になってしまいます。さすがに今では規制もすっかりゆるゆるになってしまって、以前は必ず必要だったクアランティンパス(外出許可証)がなくてもセブンイレブンに行けるようになってしまいました。

じゃあ、それでコロナの患者が減っているのかというとそんなことはなくて、先日もセブは小さい町にも関わらず一日で100人を超える患者が出ていました。それでも規制を厳しくしないのは、これ以上規制すると経済が死んでしまうから、という背に腹は代えられない理由によるのです。

さて、ロックダウンは非常に特別な経験でした(今もですが)。
ロックダウンに入る前に、去年は一週間ほど準備期間がありました。その一週間はもちろん買い出しに走り回ったわけです。幸いなことに冷凍庫を買ったばかりだったので、肉や魚をとりあえず一か月分ほど買いあさりました。一か月もあれば落ち着くだろうと思ったのですが、一年たってもこの有様とは夢にも思いませんでした。
肉や魚のほかには、ビールや、私にとって命の水であるコーヒーなどをしっかり買いためたのですが、やはり落とし穴はあるものです。

まず、まさか酒類販売禁止になるとは思いませんでした。何と3月末から2か月ほど一切の酒類が販売禁止になりました。それも突然そうなったので、おかげで実に健康的な日々が送れました。

しかし、うかつにももっと大きな落とし穴を見逃していました。

そんなわけでコーヒー豆は2,3か月分買いためたのですが、よりによってコーヒーフィルターを買い忘れてしまったのです。
いやぁ、フィルターは盲点です。
で、どうしたかというと、使いまわしです。
ネルドリップのネルだって使うたびに洗って乾かしてを繰り返すのですから、コーヒーフィルターだって穴が開くまでは毎回洗って繰り返し使ったっていいはずではないでしょうか?
で、やってみた結果が以下の写真です。


初日の白が何とまぶしいことか。
そして、45日にわたって使い続けた結果がこれです。


興味深いことに、さすがに色が濃くなるにつれて、フィルターの紙の目が詰まってくるようで、一週間もするとドリップのスピードが明らかに落ちてくるようになりました。それに合わせてだんだんと味も雑味が増えてきて、最後にははっきりと強い雑味が感じられるようにさえなりました。もうこうなるとコーヒーを飲んでいるのか何を飲んでいるのかわからない感じです。ネルドリップのネルは使い続けるうちに味が良くなると言われていますが、本当のところはどうなんでしょうね。

わたしとしては、やはり新しいフィルターで入れたコーヒーがおいしいです。
さて、そんなわけでコロナ2年目に突入です。