【番外編】セブで星空は見えるか?





さて、セブにやってくる前に、実はひそかに期待していたことがありました。それは、セブまで来ればさぞかしきれいな星空が見えるだろうというものです。
さて、それで実際のセブの星空はというと……、全くの期待外れでした。

まず、思っていた以上に街の明かりが多くて空が明るすぎるのです。さすがに東京よりははるかにたくさん見えますが、本当に天体観察をしようと思うと深夜を回るのを待たなければなりません。またきっと車が多いせいでしょう、空気も思っていたほどきれいというわけではないようです。

さて、そんな状況がスパッと変わったのが、去年の3月末から始まったロックダウンでした。街中の活動がすべてストップしてしまったので、光害のもとになっていた電光掲示板やビルのイルミネーションがオフになったのです。しかも排ガスのもとであるジプニーもすべてストップしてしまったので空気汚染の原因もなくなりました。
結果はというと……、それでも天の川は見えませんでした。
いて座やおとめ座なども見えましたし、さそり座などはもうくっきりはっきりという感じでした。

しかもうれしかったのは、南十字星が見えたことです。
そう、さすがにセブまで南下してくると、南十字星も見えるのです。
しかし、それでも天の川は見えません。
海沿いの街で、排ガスの煙もなくなったというに、非常に残念です。

ちなみに、ではセブシティを離れて郊外のリゾートへ行ったらどうかというと、実はそれはそれですっかり期待外れなのです。海沿いのリゾートは、たぶん夜中に泳ぎたい人たちのためでしょう。一晩中ライトがつけっぱなしになっていて、都会以上に明るいのです。
まあ、地元の人にしてみたら、星なんか興味ない、ということなんでしょうね。