▼【番外編】セブ、冬の星空。



さて、台風22号から一ヶ月以上がたって、セブの中心部にはやっと電気が戻って来たようです。とは言えまだ周辺部は水も電気もないところは多いですし(回復が遅いですよね、本当に日本では考えられないです)、インターネットの線もかなり破壊されてしまったために、完全復帰には程遠い状況です。セブで一番大きなショッピングモールアヤラでさえ、ネットの不調で電子マネーが使えないほどです。
ところで、街中が停電だった時は、星の観察にもってこいでした。町中が真っ暗なので星が良く見えること。最近は明かりが多くなりましたが、それでも深夜になると節電状態なのか、まだまだ良く見えます。
この季節はオリオン座とオリオンの天敵サソリを一晩のうちに見ることができます。夜寝る前にはオリオン座がおおいぬ座と一緒にしっかりと見えます。天気がいいとオリオンの足元にいるウサギ座までクッキリはっきりです。その後、明け方の4時半頃になると、さそり座の三ツ星が見えてきます。途中の時間も、夜中の1時半頃には南十字星と一緒にケンタウロス座とおとめ座が見えます(おとめ座というと、ちょっと意外ですが、あんなに大きな星座だとは思いませんでした。あれは乙女というよりは巨人女といった方がいいくらいにデカイです)。
ところで、星座観察で問題なのは雲で、この雲がなかなか面倒なやつで、明け方に近づくにしたがってだんだんと増えてくるのです。
一番観察に適した時間は夜中の12時過ぎで、この時間はほぼ毎晩雲がありません。しかも12時過ぎになるとビルの明かりも少なくなってくるので、余計にいいわけです。
街明かりはさらに時間が過ぎるにしたがって減ってきますが、ここで、雲が増えてくるわけです。
雲と言っても、最初のうちはモヤがかってくる感じ、といった方が近いと思います。そして、4時頃になると、もはやモヤを通り越して雲になってしまうわけです。
ただ、そのまま雲が多いままかというとそうでもなくて、ここ数日の朝の写真を見てもらえばわかる通り、朝には空も見えて、その後昼間の青空に戻るわけです。
少なくとも冬場のセブの雲は、どうやらこんなパターンが多いようです。なので、夜中に起きて晴れた夜空が見られれば儲けもの、という感じです。その時には、まさにボーナス、という感じのきれいな星空が楽しめます。
で、そのボーナス欲しさに毎日夜中に起きるわけです。
もっともたいていは裏切られますが。

ははは。