【番外編】セブ島。リゾートに行くなら……。


2年間のコロナ籠りを終えて、最近はちょっと続けて旅行をしてしまった。先週はドゥマゲッティ、今週はマクタンのリゾートだ。
さて、セブ島というとリゾート地という印象があって、自分でもしっかりそう思っていた。特にマクタン島の外側のヘリに沿ってはリゾートホテルが連なっていて、そのエリアこそが、いわゆるセブのリゾートの中心地なのである。セブに住んだからにはぜひ一度そこでリゾート気分を味わってみたいと思っていて、ついに日曜・月曜と一泊してきてしまった!
さて、で、その感想だけど。
以前ネットでフライトアテンダンスの匿名インタビューがあって、行きたくないリゾート地として挙げられていたのが、他でもないセブ島。「セブに行くくらいならほかにもっといい場所があるから」とは、まったくひどい言い草だと思ったものだ。
で、今回自分が行ってみて思ったのは、
「あの言葉は本当だった」
という非常に残念なものだった。
どれくらい残念かというと、これくらい残念だった。



セブのマクタンエリアのリゾートホテルは、それぞれプライベートビーチを持っているのだけど、そのプライベートビーチが狭い狭い。もちろん、今回泊まったのは安いホテルだったのでこのありさまだけど、これが仮に高いホテルであったとしても、ハワイやタイなど本格的なリゾート地と張り合うのはとても難しいだろう。
そもそも、砂浜はどう見ても人工だった。プライベートビーチの外を左右見回しても、きれいなな砂浜などどこにもないからだ。また、海水は透き通ってはいるけれど、海から上がるとやはり海水独特のネバネバが肌や髪に残ってどうしてもシャワーを浴びたくなってしまう。
そんなわけで、今回の旅行では、セブ島のリゾートには来るものではない、というのを非常に実感する結果になってしまった。

とはいえ、セブを離れれば、フィリピンはまだまだ立派なリゾートだ。
海水はネバネバするものだろう、という考え方は、実は間違っていることを教えてくれたのが先週行ったドゥマゲッティの海だ。


ドゥマには長い砂浜があって、しかも遠浅でなくすぐに深くなるので、気軽にシュノーケリングが楽しめるのである。水中眼鏡を付けて海に浮かんでいるだけでニモに会えるとは思わなかった。海の中に手をおろしてじっと待っていたら、なんと魚がやって来て指をパクっとやってくれた。他にもエンゼルフィッシュをはじめ、青やら黄色やら赤やらの南方の魚たちが浜辺から1分のシュノーケリングで楽しめるのだ。いや、驚いた。
そして、海の水である。
海から上がっても、肌がネバネバしないのだ。髪だってシャンプーなんていらない。軽く水をかけただけでサラサラである。きれいな水の海とはこういうものなのか、と本当に驚かされてしまった。

そんなわけで、結論。
セブのリゾートは幻である。金を払って飛行機に乗って来るのなら、九十九里浜で遊んでた方がよほど安上がりだろう。
それでもセブで海を楽しみたいなら、セブシティから遠く離れた近くの島に行くべきである。そこならば、いわゆる”リゾート”としての、スパだのなんだのといった他の楽しみは見つけられないだろうけど、驚くほどきれいな自然は満喫できるだろう。