【番外編】人生を浪費したければ、セブに来るべし。

さて、中国には「老不離川、若不入川」という言葉があって、ここでいう「川」とは四川省のこと。つまり四川はあまりに快適で、老人が暮らすにはもってこいだから年配者は四川を離れてはいけない。その一方で、若者がこんなところに来ると怠け者になってしまうので、若いうちに四川に来てはいけない、という意味です。
それをいうなら、四川よりもフィリピンのほうがさらにあてはまっているような気がします。


常夏、といいうのは、思っていた以上に快適なものです。夏と言っても日本の夏のようにクーラーの排熱と自動車の排ガスがミックスされた時に40度に迫る都市型の蒸し暑さではなくて、木陰に入れば海風を感じる32度前後の乾燥した爽やかさで、せいぜい暑くても35度程度にしかならないのですから、快適で当然です。
こんなところにいたら、真面目に働くくらいならココナツが落ちてくるのを昼寝して待っていた方がいいな、なんて思ってしまいます。ついでに言えば、ココナツが落ちてこなければ、バナナを食べればいいのよ、の世界です。
「老不離比、若不入比」
なんだか、いつの間にかすっかりフィリピンに毒されているような気もしています。