【番外編】チップ社会に馴染むのはたいへん。

移住するまで知らなかったのだけど、実はフィリピンはチップ社会なのだった。何かをしてもらったら、その度に小銭を差し出さなければならない。例えば会員になったら散髪がタダ!というのがウリのはずのスーパーの会員証を持っていてるのに、髪を切ってもらったあとは、やっぱりチップを渡さなければならない。なんだか理不尽だなぁ、と思うのだけど、最近では「まあコロナのあとでみんな生活が苦しそうだから少し我慢して払うか」と思うようにしている。
ちなみに散髪には50ペソ払うことにしている。普通に床屋に行くと300ペソほど取られるので、50ペソのチップを払ってもまだ大幅に安い計算になる。それに、チップをあげるようになってから、目に見えてサービスが良くなっていることだけは確かだ。



ちなみにチップに関しては、セブはまだまだ寛大だ。例えばタクシーだと、お釣りを上げる程度で感謝される。例えば102ペソだったら120ペソあげて「お釣りはいらないよ」でも十分感謝される。でも、これがマニラだとそうはいかない。たった18ペソかよ、と露骨に嫌な顔をされる。ローカルの人でも50ペソくらいはあげるようだ。
フードデリバリーを使う時も、携帯で注文をしてお金を払う画面に、チップを払うかどうか、払うならいくらか、という表示が出る。アメリカだと問答無用で最低でも5%のチップを要求されるけど、選ぼうと思えばセブでは払わないを選ぶこともできる。もっとも、それでも自分は払うことにしているけど。
こちらもめちゃくちゃ裕福というわけではないけど、ローカルの人たちの生活はコロナ後は本当にキビしそうなので、まあ、小銭くらいは払ってあげようかな、という気持ちになってきている。
それでも、日本人がチップ社会に馴染むのはやっぱり考え方を変える必要があるので、簡単ではないな。