【番外編】南の島にはカビが生えない。

さて、南の島というと熱帯雨林というイメージがあるのだけど、実際のところ、それも場所によるようだ。
以前中国の海南島の南端の都市、東洋のハワイと呼ばれる三亜に行ったことがあるのだけど、その時に知り合いが、「三亜ではカビが生えないんだよ」と言ったので驚いたことがある。しかしそう思って気候に注意を払ってみると、暑いは暑いけど、少しも蒸し暑さがなかった。とにかく太陽が強烈なだけだった。南方と言っても香港あたりだとまだ南すぎずに蒸し暑いようだけど、三亜まで来ると、太陽があまりに強烈なので、もはや水蒸気もすぐに蒸発してしまうのかもしれない。
それと、三亜は海南島という島にあるということも関係があるのかもしれない。そういえばタイやベトナムは南方ではあっても、どうもかなり蒸し暑いようだ(行ったことないけど)。香港も大陸に近いし、同じ海南島でも大陸側の都市「海口」はかなり湿気が高くすぐにカビが生えると聞く。
やっぱり南方で爽やかに暮らすなら、「南の島」でなければならないのかもしれない。
その点、確かにセブは気候は良い。一年中30度というのはこれほど快適で、怠惰な暮らしを許してくれるとは思わなかった。しかも収納もカビが生えないのでそれほど気を使う必要もない。常夏なので一年中Tシャツと短パンで過ごせるのでクローゼットだって小さいので十分だ。


ただ、そんなわけでカビが生えないのできのこもない。干し椎茸も中国の物産店にいかないとなかなか手に入らないし、生のしいたけなどほとんどお目にかかれない。
そう考えると、子供の頃に見た「マタンゴ」という映画の島は、はたしてどのあたりに位置しているのだろう、と考えてしまう。少なくともフィリピン周辺の島ではないことは確かだ。このあたりではきのこは(ほとんど)生えないのだから。
もっともっと南のインドネシアの島あたりに行けば、また状況は変わってくるのだろうか?いや、そんなことはないと思うのだが。それに、マタンゴは南の島の話だったと記憶しているのだけど……?